<メキシコ地震>600人超死亡 M7.1、首都で建物倒壊

米地質調査所(USGS)によると、メキシコ中部プエブラ州内陸部で現地時間19日午後1時14分(日本時間20日午前3時14分)ごろ、マグニチュード(M)7.1の地震が起きた。ロイター通信によると、少なくとも600人超が死亡した。首都メキシコ市など各地で多数の建物が崩壊しており、さらに犠牲者が増える恐れがある。メキシコでは南部で7日、M8.1の地震が起き、6万棟以上の住宅が被害を受けて300人が亡くなったばかり。

各州政府などによると、死者は中部のモレロス州で80人、プエブラ州で50人、メキシコ州で60人、メキシコ市で20人など。USGSによると、震源地はプエブラ州ラボソの東北東5キロ、メキシコ市からは南東約120キロ。震源の深さは51キロと推定される。前回の震源はメキシコ市から約1000キロ離れていた。

地元メディアは、消防当局の情報としてメキシコ市では建物で火災が発生し、内部に人が閉じ込められていると報じた。数階建ての建物の中間部分がつぶれ、人々が倒壊した建物の下敷きになっているとみられる。ロイターによると、崩壊した建物から約50人が救出されたという。停電も起き、メキシコ市国際空港も安全点検のため一時閉鎖された。

わが子を心配して地元の学校に駆け付けた他の親たちに交じり、幼い娘を抱きかかえていた公務員のペドロ・クルス・マルティネス(Pedro Cruz Martinez)さんは、「恐怖ですよ。今まで経験した揺れの中で最も激しいレベルだったと思う。マグニチュードは分からないけど、とにかく恐ろしかったです」と語った。

悲鳴と衝撃が収まった後、人々は直ちに生き埋めになった生存者の救出に乗り出した。 メキシコ市では、救助隊やボランティアが倒壊した建物少なくとも80棟のがれきを掘り起こし、生存者と遺体の捜索を行っている。市内中心部を縦横に走る街路ではそこかしこで、重機の到着を待つ間、倒壊して押しつぶされた建物の上で数十人の人々が素手で懸命にがれきを取り除いている。今後も犠牲者は、増える予定だ。

ペニャニエト大統領はツイッターに「状況を評価し、対策をとるための緊急の委員会の招集を求めた」と投稿した。前回地震の被災地オアハカ訪問を急きょ取りやめ、空路メキシコ市に戻った。

トランプ米大統領は地震発生後間もなくツイッターで「メキシコ市民に神の恵みを。われわれはあなた方と共にある」と述べ、被災地支援を行う考えを示した。

メキシコではちょうど32年前(1985年9月19日)にもM8・1の地震が発生。メキシコ市で数千の建物が崩壊し、2万人以上が死亡。今月7日の地震でもチアパス、オアハカ両州で多数が死傷した。19日は避難訓練が行われ、多くの市民が参加していた。

メキシコ市の日本大使館によると、現地時間午後4時40分現在、日本人が被害にあったという情報は入っていないという。

スポンサーリンク

フォローする